「生理前はなぜかイライラする」「生理が終わると急に元気になる」「排卵のあたりで肌がきれいに見える」——そんな経験、ありませんか?
実はそのすべて、ホルモンの波がもたらしている、体の正直なサインです。
前回の【整う、ホルモンバランスノート①】では、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの役割を学びました。今回はその2つのホルモンが、約28日の月経周期の中でどのように動き、体と心にどんな影響を与えているのかを、4つのフェーズに分けて詳しく見ていきます。
自分の体の「波」を知ることは、体を整えるだけでなく、自分自身をもっと好きになることにもつながります 🌸
月経周期の4つのフェーズ
月経周期はおよそ28日を1サイクルとして、次の4つのフェーズに分けることができます。
| フェーズ | 時期(目安) | 主なホルモンの動き |
|---|---|---|
| 月経期 | Day 1〜5 | エストロゲン・プロゲステロンともに低い |
| 卵胞期 | Day 6〜13 | エストロゲンが上昇 |
| 排卵期 | Day 14前後 | エストロゲンがピーク → LHサージ(排卵) |
| 黄体期 | Day 15〜28 | プロゲステロンが上昇、月経前に急落 |
※日数はあくまで目安です。周期の長さや体質によって個人差があります。
🩸 月経期(Day 1〜5頃)——「手放す」時期
体に起きていること
子宮内膜がはがれて排出される月経期は、エストロゲンもプロゲステロンも最も低い状態です。子宮が収縮するため腹痛や腰痛が起きやすく、出血による貧血傾向から体がだるく感じることも。
体温が低い「低温期」のはじまりでもあります。
心の状態
ホルモンが低い状態なので、気力が湧きにくく、内向きな気持ちになりやすい時期。「やる気が出ない」と感じても、それは体が”休んでいいよ”とサインを送っているだけです。
この時期の整え方 🌿
- 無理に頑張らず、ゆっくり休むことを優先する
- 体を温める食事(生姜・根菜・温かいスープなど)を意識する
- 鉄分を含む食材(ひじき・レバー・小松菜)を積極的に取り入れる
- 激しい運動よりも、ストレッチやゆっくりとしたウォーキングが◎
🌱 卵胞期(Day 6〜13頃)——「咲き始める」時期
体に起きていること
月経が終わり、卵巣の中で卵胞(卵子を包む袋)が成熟し始めると、エストロゲンの分泌量が徐々に上昇します。子宮内膜が再び厚くなり始め、基礎体温は低温期を維持します。
エストロゲンの働きにより、肌のうるおいやコラーゲン産生が高まり、肌の調子がよくなりやすい時期です。
心の状態
エストロゲンはセロトニンの働きをサポートするため、気分が安定し、前向きなエネルギーが湧きやすいフェーズ。集中力・積極性・社交性も高まりやすく、「やりたいことが次々浮かぶ」と感じる方も多い時期です。
この時期の整え方 🌿
- 新しいことへのチャレンジや、重要な仕事・予定をこの時期に集中させると◎
- 運動効果も出やすい時期なので、少し強度を上げた運動も取り入れやすい
- 美容ケアの吸収率が高まるため、スキンケアや集中トリートメントに最適
🌕 排卵期(Day 14前後)——「輝く」ピーク
体に起きていること
エストロゲンがサイクル中の最高値に達すると、脳の下垂体からLH(黄体形成ホルモン)が一気に放出され、排卵が起きます(LHサージ)。この直後、基礎体温がわずかに上昇し、高温期へと移行します。
排卵時に軽い痛み(中間痛)を感じる方もいます。
心の状態
エストロゲンがピークに達するこの時期は、外向きのエネルギーが最も高まるタイミング。コミュニケーション力や共感力が上がりやすく、「なんだか今日は調子がいい」と感じる日がこのあたりに集中しているかもしれません。
この時期の整え方 🌿
- 大切な人と過ごす時間や、プレゼン・面接など人と関わる場面をこの時期に合わせると自然と力が発揮しやすい
- 排卵痛がある場合は無理せず、温めケアを
- 体の変化(おりものの増加・体温の変化)を記録しておくと自分のサイクルが見えてくる
🌙 黄体期(Day 15〜28頃)——「整える・内向く」時期
体に起きていること
排卵後、卵巣に残った卵胞の殻(黄体)からプロゲステロンが分泌され始めます。基礎体温は高温期を維持し、体が「妊娠の準備」をしている状態です。
プロゲステロンの影響で水分が体内に蓄積しやすく、むくみや体重増加を感じやすい時期。また腸の動きが緩くなるため、便秘になりやすい傾向もあります。
月経が近づくにつれてエストロゲンもプロゲステロンも急激に低下し、PMS(月経前症候群)の症状が現れやすくなります。
心の状態
プロゲステロンは神経を抑制する方向に働くため、イライラ・不安・気分の落ち込み・涙もろさなどが出やすいフェーズです。「先週は元気だったのに、なんで今日はこんなにしんどいんだろう」と感じるとしたら、それはホルモンの波のせいかもしれません。自分を責めなくて大丈夫です 🌿
この時期の整え方 🌿
- 予定を詰め込みすぎず、ゆとりあるスケジュールを
- 塩分・糖分・カフェインを控えるとむくみ・イライラが和らぎやすい
- 温かいハーブティー(カモミール・ラズベリーリーフなど)でリラックスを
- 日記や手帳に気持ちを書き出すと、感情の整理になる
- 軽めのヨガやストレッチで、こわばった体をほぐす
「波を味方につける」ために ——体のリズムを記録しよう
自分の波を知るために、まずおすすめしたいのが基礎体温の記録です。
毎朝起き上がる前に、舌の下で体温を測るだけ。低温期・高温期の変化を記録していくと、自分のサイクルが少しずつ見えてきます。最近はスマートフォンアプリで手軽に記録できるものも多く、フェーズを自動で把握してくれるものも 🌸
体温と一緒に「今日の気分・体調」をひと言メモしておくと、数サイクル後には「やっぱり黄体期はこうなるな」という自分だけのパターンが見えてきます。
知ることは、整えることの第一歩。
「また体調が悪い」ではなく「今は黄体期だから、丁寧に過ごそう」と思えたとき、体と心の関係がぐっと楽になります。
まとめ
| フェーズ | キーワード | ホルモン |
|---|---|---|
| 月経期 | 手放す・休む | 低 |
| 卵胞期 | 動く・挑戦する | エストロゲン↑ |
| 排卵期 | 輝く・外へ向かう | エストロゲンピーク |
| 黄体期 | 内向く・整える | プロゲステロン↑ |
月経周期は「不調の繰り返し」ではなく、体が送ってくれる丁寧なリズムです。波があることは当たり前で、波に乗ることができれば、暮らしはもっと軽やかになります 🌿
次回予告 🌸
次回は【整う、ホルモンバランスノート③】食事でホルモンを整える|毎日の食卓からできるバランスケア。
エストロゲンやプロゲステロンのバランスを食事からサポートするには、何を食べ、何を控えればいいのか。腸内環境との深い関係も含めて、毎日の食卓に取り入れやすいヒントをお伝えします 🌿
整う、うずうずノート


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